2024年上場のラーメン企業「ガーデン」は買い?成長戦略と投資判断を徹底解説!

ガーデン(274A)とは?

 株式会社ガーデンは、2024年11月22日に東京証券取引所スタンダード市場に上場した、ラーメン事業を中心とした外食チェーンを展開する企業です。主力ブランドとして、家系ラーメンの「壱角家」や元お笑い芸人の山下が創業した「山下本気うどん」などを全国に展開しています。2025年2月期の第三四半期時点で店舗数は191店舗となっています。

推しの理由

企業再生型 M&A を積極的に活用して事業規模を拡大

 ガーデンは、M&A により新ブランドを取得することで、自社で業態開発するケースに比べて大幅な時間短縮を実現し、事業規模の拡大を図っています。企業再⽣型 M&A を⾏うことで、本来8工程(業態開発、商品開発、テスト、パッケージ化、物件取得、⼈材採⽤、⼈材育成、展開)かかる7工程を省き、投資と展開の2工程で済ませることが可能です。

予想PERが割安

 ガーデンは今後の成長が期待できるのにも関わらず、2025年2月期の予想PERの水準が割安となっております。2025年2月6日(木)時点(株価2900円、会社予想1株当たり利益220.8円)でPERは13.2倍です。2026年2月期の当期純利益が2025年2月期と同様、前年比+12.5%であると仮定すると、2026年2月期の予想PERは12倍です。予想PERが15倍になる場合、2025年2月期は3306.45円(+14.02%)、2026年2月期は3637.1円(+25.42%)となります。この上昇率は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の5年平均18.54%と比べて5%も高いリターンを得ることが可能です。

 また、競合と比較しても割安であることが分かります。

※ガーデンをのみ決算短信から1株あたり利益の数値を使用。それ以外は会社四季報の1株あたり利益の数値を使用。株価は2025年2月6日(木)を使用。

配当性向が40%以上の累進配当

 ガーデンは配当性向40%以上の累進配当を基本方針としています。2025年2月期の予想純利益は約12億円ですが、会社四季報によると、3〜6年以内に純利益30億円を目標としていることから、今後の増配に期待できそうです。2025年2月6日(木)時点(株価2900円)で配当利回りは2.76%です。

2年以内に株主優待が新設される可能性がある

 会社四季報によると、ガーデンは2年以内に株主優待を新設するとのことです。直近では、2025年1月22日に力の源ホールディングスで株主優待を拡充したところ、株価が一時前日比16%も上昇しました。ガーデンも株主優待が新設された際には、個人投資家からの需要が高まり、株価の上昇が期待できそうです。

推し株の注意点

 ガーデンは企業再生型M&Aを積極的に活用しており、新ブランドの取得による事業拡大を進めています。しかし、買収したブランドの業績が回復しないリスクや、統合コストの増大による利益圧迫の可能性があります。また、M&Aのスピードが速いほど、適切な管理が追いつかず、ブランド価値の低下や経営の混乱を招くリスクも考えられます。

 ガーデンは3〜6年以内に純利益30億円と大きなを掲げているため、順調に規模を拡大できているか四半期ごとにチェックしていく必要があります。具体的には、買収したブランドの業績が伸びているかや、統合コストの増大により利益が圧迫されていないなどです。また、競合と比較して外食産業全体でどのような状況になっているのかも把握しておく必要があります。現在は売り出し価格を下回っているので、今のうちに保有しておくことをおすすめします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました